『バッド・キッズ隠秘之罪』
目撃した犯人と取引しようとする3人の子供の夏休みの冒険譚。
というと、ちょっと「スタンドバイミー」のようですが、子供のイノセンスとずるさと脆弱さと大胆さが描かれるところは似ています。
推理小説としての展開が面白い。大人たちのキャラも面白い。
中国の東野圭吾と言われている、ズ・ジンチェン(紫金陳)の推理小説が原作だそうです。
中国の最近の推理ドラマはよくできているのが多いですよね。
現代ものも、時代劇の推理ドラマもすばらしい。もうすぐ始まる長安二十四時も楽しみです。
そして、ロケ地の湛江市の海沿いの町が暑そうで、東南アジアみたいな風情で町も港もすごくいいのです。中国も地方によって様々な街並みがあるのでしょうけど、2005年が舞台だし、ちょっと田舎でうらぶれた感じがドラマ的にはとってもいいです。
『バーニング・アイス』(これも見たい推理もの)で刑事を演じたチン・ハオ(結構有名な俳優さん)が難しい役どころをこなしています。性格俳優さんというところでしょうか。まあまあかっこいい俳優さんなのに、かぱっとかつらをはずすシーンがびっくりしました。この役の情けない状況をコミカルに演出できているのですが。
子供たちもキャラが濃くて、一躍有名になったらしいです。
番組宣伝を見るとすごく地味ですが、面白かったです。9点つけます。
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