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『私の解放日誌』

セリフが面白い作品。さすが、『マイ・ディア・ミスター ~私のおじさん~』の脚本家パク・ヘヨンだなと思わせる、難解ともいえるやり取りがあります。


ヒロインは、キム・ジウォンで、美人だけど暗くて幸うすいタイプ、消極的、でもうちに熱いものを秘めている難しい役をこなしています。兄のイ・ミンギ君もお姉さんのイ・エルもそれぞれこじらせ系な恋愛べたな人たちをとても上手く演じています。

三兄弟がすごく仲が悪くてなんか面白い。

もっと面白いのは、社交性が無くて会社内で部活動に入れなくて、「解放クラブ」というわけのわからないクラブを作っちゃう3人。


不器用な人たちという言い回しはよくあるけど、それ以上に難しい人たちの集まりにびっくりします。

しかし、このドラマの一番面白いキャラは、ク氏(苗字しか名乗らない)でこの役でブレイクした、ソン・ソックは、役がのりうつっています。とてもヤバそうな人間なんだけど、とにかく無口でなぜ、三兄弟のお父さんの工房と畑仕事を手伝って、田舎に一人暮らししているのかさっぱりわからない。


視聴者は、ヒロインとこのク氏がどうなっていくのか、ク氏はいったい何者なのか、もう結構それがどんどん気になっていくはずです。


自分を解放するなんて、そうたやすいことではないし、そもそも「解放」ってなんですか?って聞きたいくらいですが、このドラマは、ていねいに問題提起をしながら、結論はけっこう乱暴に終わっているので、私はびっくりしたけど、評価はすごくいいので、見た人はエンディングに納得しているのでしょう。


ドラマとしては、マイ・ディア・ミスターと同じく好き嫌いが分かれると思います。辛気臭くて暗いドラマが嫌いな人向きではないですね。私はこういうの、大好きですが・・・


でも、8点にしておきます。



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