『宮廷恋仕官～ただいま殿下と捜査中～』

中国語の原題も日本語のタイトルも軽いですが、中身は、メインキャスト達の出自や、皇位簒奪があったのか、過去の謀反の首謀者は・・・などなど、最後のクライマックスに向かって面白いストーリーになっていて、けっこう重厚でした。

メインキャスト達は若くて、演技力はみんなもうちょっとというところですが、皇帝陛下や古だぬきのおじさん達は達者な人たちでした。しかし、メインの三法司という司法を司る（？）お役所のトップである安郡王を演じたワン・ズーチーは、体の弱い草食系で名探偵風の若様にぴったりだったし、ヒロインの田舎育ちの天然系の女検視人である、スー・シャオトンは、純粋でかわいらしかったです。

実は、お役所のトップの若様と女検視人の恋模様は、『大唐女法医』というドラマでも同じ設定で、中国ドラマは、一つ当たると次々同じ設定が出て来るので、まだまだこのパターンは作られるかもです。しかし、二番煎じではなく、このドラマはよくできているので、最後まで一気に見られました。

それにしても大理寺という牢屋や拷問を司るお役所が警察だと思っていたのですが、他のドラマでも事件捜査をするお役所が別に出てきます。唐は、進んだ官僚社会だったから、本当のところ、司法はどうなっていたのか、又いつか勉強してみたいです。こんなドラマのような科学捜査があったとは思えないですが・・・

メインキャストがみんなシャイなので、派手なラブラインは進んでいきませんが、みんな少女漫画のように一途でかわいいので、楽しく見られました。

このヒロインの女優さんはとても魅力があるので、演技が磨ける役が当たるといいなと思います。

8.5点にします。