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『明蘭~才媛の春』中国ドラマ

ドラマの原題は、漢詩の一部、知否知否應是緑肥紅痩 というのですが、さすがにこれをうまく日本題に変えるのは難しかったらしく、ヒロインの名前にしたのですね。


島田亜希子氏は、シネマートのサイトで、次のように解釈を書いておられます。


この一節は宋代の女流詩人、李清照の『如夢令(じょぼうれい)』の詞(ツー)を引用したもので、二日酔いで朝寝をした女主人が、侍女に外の海棠(かいどう)の花の様子を尋ねた情景を詠んだものと言われています(侍女が夫と解釈される場合もあり)。


「知否知否應是緑肥紅痩」の部分は、侍女が「花は昨日のままですよ」と答えたのに対して、「本当なの? 緑の葉が増して、紅い花は痩せて(散った)しまったんじゃないかしら」とかえす内容で、人の世情に関わりなく、いつの時も季節は変わりなく移ろう......という、ちょっぴり寂しいニュアンスを含ませた詞として解釈されたりしています。


この漢詩の内容は、エンドロール(詩とイラストが素敵)に流れるOSTの歌詞でも出てきているようです。脚本家は、こういうもの悲しい部分だけじゃなくて、緑は花の赤(嫡子)よりも後に栄えていくという庶子という事で苦労した明蘭をイメージしているらしいですけどね。


さて、ヒロインと夫、ウィリアム・フォンがこのドラマの後結婚したことで話題になったようですが、とてもビジュアルの良いペアです。しかしながら、このヒロインのチャオ・イーリン、かなりたくさん主人公をやっているにもかかわらず、大根というか、演技が控えめすぎるのですよね。

もちろん、理由があって、ものすごく控えめに生きている女性を演じてはいるのですが・・・・

ウィリアム・フォンは、蘭陵王だけでなく、時代劇を多くこなし、馬上でもかっこいいし、身のこなし、台詞、すべて完璧です。


基本的に時代劇のホームドラマでありながら、宋の封建社会に生きる女性にとっては、毎日が戦争という感じなのですね。実際、戦もあるのですが。ハラハラどきどきなので、次々見たくなるし、面白い時代劇ではあるし、他のレビューサイトなどではすごく評価が高いのですが、私は8点くらいしかつけられないですね。

敵というか、ヒロインに襲い掛かる女性たちの邪悪さがひどくて、もちろん、自己実現できる場が無い女性たちはどんな時代劇でも悪だくみを常に画策しているものなのですが、宮廷でもないのに、あくどい女性が多すぎて、とっても疲れました(笑)


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