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中国ドラマ『運命の桃花~宸汐縁』

三生三世・桃花シリーズの第2作。『永遠の桃花』とスタッフは同じだそうです。十里桃林も天界も魔界もあり、作品世界はそっくりですが、天宮などのセットは異なります。

唯一同じ登場人物は、人間界の運命を管理している司命星君さん。俳優さんは違いますが。この人は、この第2作と第3作ではコミカルですが、重要な役どころです。特にヒーローが寡黙な場合、そのシーンを説明したり心情をからかいながらも説明してくれる、狂言回し的な人が必要なわけで、それをこの人物が担っています。


この作品では、九宸という、チャン・チェン氏演じる戦神は、すごく寡黙・・・・3作とも1生目は、最初全然ヒロインを相手にしないというか、ツンデレなのだけど、このヒーローは、地味というか、喜怒哀楽があまり無い人。ストイックで素敵だけど、衣装やせりふがすごく地味・・・


2生目は、3作品とも人間界だけど、この第2作は、ここが長い!ちょっと冗漫というか、人間になっている時は劫を受けている(修練をしている)ので、すごくつらい場面が多くしんどい。

ヒロインのニーニーは、控えめで寄る辺ない女性をうまく演じていてすごくいいのですけどね。


3生の最後は、だいたい、ヒーローは、ヒロインにメロメロ。それは3作とも同じですが、ヒロインの運命はここで、大きく変わっていきます。それが、すごくこのシリーズの素晴らしいところなのだけど、ずっと思い続けた位の高い神仙に愛されて、あ~うれしい、結婚だーという風にならず、自分のよって立つ立場や生き方を問われて、ちゃんと悩んで自立していくのです。


そして、3作とも魔界の住人だからみんな悪とは限らなかったり、天界でも修行した人にしてはダメダメな行いをする神様がいるのですが、特にこの運命の桃花は、ヒロイン自体が善と悪のはざまに置かれていきます。


2番手カップルはかわいくて面白いのですが、このメインの2人のラブラインが、運命の桃花というタイトル通り、運命に翻弄されすぎでかなり厳しい・・・


私が一番好きな第3作のほうがずっとお気楽でした。


それでも、壮大な作品世界に引き込まれて行きます。終わったら寂しくなりました。

8.5点です。




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