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(中国ドラマ)『陳情令』

前評判通り、面白いドラマでした。BLファンタジーとうたっているのですが、原作はBLなのかもしれませんが、これは「ブロマンス古装劇」と言った方がいいように思います。

主役の2人は、すでにすごい人気だと思うのですが、特にワン・イーボーは激しく無口な役ですが、常に白い衣でスターオーラが爆発しています。 もう一人のシャオ・ジャンは、全く正反対の明るく無邪気な魅力全開の、黒い衣で数奇な運命をかかえていく役です。


テーマの一つで一番視聴者の胸をうつ要素は、少年たちの無垢は、大人としての経験を重ね損なわれその失ったものを懐かしむというところです。古代からあるテーマかもしれませんが・・・・ それ自体は勿論表現されつくしたテーマですが、主人公2人と主要人物たちが、ティーンエイジャーで、修行のためにそれぞれ違う派の若者として、最初に座学(セミナー)で知り合います。そして、「弱気を助け強気をくじく」仙師として技を磨いていこうと誓うのですが、そういう正義感や若者としての行動から、どんどん運命に翻弄されていくという感じです。


物語の最初は、主人公の一人が記憶喪失になっていて、そこから記憶を取り戻し・・・という話が展開しますが、すぐにこの昔の座学にフラッシュバックします。 少年期と大人の世界を分けている演出としてこれは面白いと思いました。


とにかく、主人公2人はスリムで長い衣をひるがえして戦いをするのが美しいです。しかしながら、いわゆるチャンバラとか格闘は少なくて、ワン・イーボーは、琴からビームみたいなものを発して攻撃し、シャオ・ジャンは、「陳情」という名の笛を吹いて、かく乱するという、特殊能力系ではあります。

楽器の調べにも重要なヒントがあったり、曲が物悲しかったり、2人の調べが合わさって抒情たっぷりだったりします。

最後の主題歌の歌詞(日本語訳しかわかりませんが)も素晴らしいです。「かつての少年に捧ぐ」というフレーズがささります。


大多数派と少数派はどちらが偉いとか、恩に報いるとはどういうことかとか、権力と悪の概念とかけっこう深いことも出てきます。そんなことはさらっと流してイケメンを楽しむだけでも価値のあるドラマかもしれません。 一気に見られる面白いドラマでした。9.5点つけます。



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