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朝日のような夕日をつれて2014

懐かしい第三舞台『朝日のような夕日をつれて』を観に行きました。 学生時代、野田秀樹、鴻上尚史は天才だと思ってました。 この伝説の脚本は2014年版に書き直され、題材のルービックキューブはアプリのゲームに・・・登場人物はおもちゃ会社の社員です。鴻上さん独特の、どこにも行きつかない浮遊感は21世紀の今の日本の風俗のほうがよりしっくり来ているような気がします。 舞台はエネルギッシュでことば、フレーズ、クリシェ、熟語の嵐!脳が揺らされて楽しいのは昔と同じ。でも・・・当たり前だけど、新しさは無いなー。 SNS中毒とか今のコミュニケーションの問題とかも扱っていますけど。。。最近ブームとはいえないけど、小劇団がいっぱい小さい小屋で公演してて、ときどきふらっと行きます。 第三舞台や劇団さんじゅうまるの焼き直しやん!と思ったりしても、けっこうジェンダー問題扱ってたり、脚本が面白かったりします。

それにしても、野田、鴻上の役者ってうまいか下手かわかりませんねえ。 というか、感情表現や身体表現で感動させる、私達が俳優のスキルだと思うことはあまり必要無いのかも。パワフルに脚本そのままの台詞を最後までマシンガンのように繰り出せればいいような。ある意味しどころの無い役ばっかり。 ミュージカルでよく見る伊礼くん 、蟻のかっこさせられて歌った『蟻のままの』 は上手だった。  今回のカーテンコールは、前代未聞でした。早稲田時代からの設立メンバーの大高さん、割れんばかりの拍手(客電がついたので、私は出てこないかなと思ってたのですが)を、両手で制して、不機嫌な感じで言ったのです。 「2回目もあるんで、帰りましょう。」 40年、演劇鑑賞を趣味にしていますが、変なカーテンコールの挨拶はあったりしますが、こんなにお客さんを不愉快にするのは初めてですね。 最近、歌舞伎とか宝塚とか商業演劇ばっかり 観てるから、びっくりしたのかなあ。

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