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『チャン・ヨンシル』

これは見ごたえある時代劇でした。

大王世宗のドラマにも出てきていた奴婢出身の科学者が主人公です。

ソウルに行った時、世宗大王のでっかい銅像の下に日時計があってその説明を読んだつもりだったのですが、日時計の何がすごいのか全然理解していませんでした。

今回このドラマを見て、この日時計はカレンダー(暦)の役目もしていて、しかも王様とチャン・ヨンシルは、時間なんて適当だった時代の庶民にも広場などに時計を置いて、時間と言う概念を与えたということ。

それによって、時間を決めて商売などができるようになったということ。

いや~~~すごいですね、この王様は。ハングルを発明する以外にいろいろすごい業績があったのはわかってはいたのですが。

この時代のどこの国の統治者より偉かったでしょうね。ちょっと時代的に早すぎて臣下たちがついていけなかったのもわかります。

中国の暦では合わないから、朝鮮独自の暦を作る。漢字では朝鮮語を表せないから、独自の文字を作る。

これはその当時から今に至るまで韓国人の心のプライドのよりどころになっているでしょうね。

あんな、大きな銅像がソウルの真ん中にあるのもわかります。ほんと、偉い王様です。『大王世宗』と同じ、キム・サンギョンが演じています。こんなに何度も同じ役をやるとイメージが固まっちゃいますね。しかもお父さんの第3代王も同じキム・ヨンチョルさん。

チャン・ヨンシルは、時代劇主演を何度もやっているソン・イルグク。ちょっと太りすぎな気もします。

ライバルのイ・ジフンは、たらこくちびるが気にはなりますが、『ハロー!お嬢さん』の時からけっこう好きです。

当時の天文学と数学はすごく面白そうです。中国より進んでいたようですね。

世宗大王は、ブレーンというか家来や役人の中にも優れた人がたくさんいたようです。そのうちの一番かっこいいのがイ・チョン将軍。歴史上有名な文武両道の政治家ですが、けっこう立ち回りもあります。これを演じているのが、ぜーんぜん知らないキム・ドヒョンという人。ずっと脇役だったのですか?全然データが無いのですが・・・・

日食の時間を計算したり、星の動きを計算しているうち、どうしても誤差があり、地動説も念頭にあったようですが、さすがに儒学者の反発がただでさえすごかったのに、地球が回っているとは主張できなかったようですね。

奴婢から免賤されて、偉い役人までなったというのは珍しいことだったでしょうね。身分制度が根幹にある儒教の国でよくこんな人が世に出たと思います。ドラマでは、妨害する人もいっぱい出てきます。

すごく面白かったです。8点です。

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