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『宝塚BOYS』@サンケイホールブリーゼ


宝塚BOYSは、実在した宝塚歌劇団男子部のお話。

宝塚ファンを長くやっていて、男性は一度も大劇場の舞台に立ったことがないと聞いていたので、え???と思ったのですが、やはり、結局大劇場には出なかったようです。

この舞台は何度もキャストを変えて上演されているようです。

今回の主人公は、舞台でワンピースのルフィをやったことで一部で有名な永田崇人という小さいけどイケメンな人。でも台詞も歌も今一つだった。ちょっと声が高くて台詞も走っていました。

主人公と言ってもみんなが主人公のようなもので、7人の男子部の人それぞれに戦争と過去と戦後を背負った話があって、キャラがいろいろです。

この戦後すぐの時代だから、この人達はこんなに頑張って、稽古、稽古の毎日を我慢して、男女合同公演を夢見ていたようです。それにしても、新芸座とかは出ていたのでしょうか。馬の足をするだけで、他の舞台にちょこっと出るくらいでよく我慢できたなあと思います。

待たされて、待たされて、本当にだんだんかわいそうになります。台本ももらったのに、それが上演されないなんて劇団はひどいなあと思いました。

でも、人間ってこういう不運とか、頑張って期待したことがぽしゃったりとかいう事はみんな一度も無いと言う人はいないと思います。そういう意味で感情移入できるのか、客席はすすり泣く声がけっこう聞こえました。

最後に宝塚のショーの最後のようなフィナーレがあるのですが、小さい階段が出てきて、7人がタキシード(宝塚で言う、黒タキというやつ)を着て踊り、最後羽をしょって出てきます。この羽をしょって出てきて、「おぉたからづか~」と歌うところ、涙が出てきました。あまりにもせつなくて、こういう場面をずーっと夢見ていたんだなと思うとかわいそうすぎました。

夢を見続けるというのは素敵なことだけど、こんなに不当に扱われたという部分だけをお芝居にするのはどうなんでしょうか?もうちょっと、みんなが、ダンスやお芝居が上達したという場面があった方がいいと思います。

太った愛華みれさん、けっこう可愛かったです。

みんな、はっきり言って、ダンスはだめだめなので、東山くんが出るのを見たかったのですが、私の行った公演は、ダンサーの役は東山君とダブルキャストの同じダンスグループの中塚皓平くんという人で、背が高くていかにもダンサーって感じでかっこよかったです。次の舞台も見たいです。でも最後のソロ部分、音がはずれていましたが。まあ、ダンサーなんですね。

でも、「僕だけがプロだから。」という中塚くんの台詞があって、本当にそういう感じでした。あとは舞台経験の多そうな山口大地くんが面白かったです。他のキャストはこれからっていう若い人達ですね。

みんな感動(?)していたようですが、私は上記の通り、脚本が身もふたもない話で、感動はできませんでした。上演がリピートされているのがびっくりです。

やはり、若いイケメン俳優さんが出るからでしょうか。

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