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宙組博多座公演『黒い瞳』『VIVA! FESTA! in HAKATA』ライブ中継

博多に行ったわけではありません。一度、博多座で歌舞伎など観てみたいですが。

梅田の映画館でライブビューイングをやってきました。ライブビューイングは、テレビの中継よりは画面も大きいし、観客と一緒に観るので、臨場感あって楽しめます。

『黒い瞳』は1998年初演の月組公演しか観ていないのですが、退団する娘役トップ風花舞さんが非常にダンスの上手い人だったので、コサックダンスを始めダンスの印象深い作品でした。

大好きな柴田侑宏先生の脚本で、謝珠栄先生、演出、振り付けの作品です。さすが、謝先生の振り付けは至るところで光っていて、主人公ニコライとプガチョフの馬車の場面は忘れられません。3人でナレーションも担当する狂言回しの「トリオ」 が、馬車の三頭建ての馬にもなるからです。当時、その3人のうち2人は後にトップになった大和悠河さんと霧矢大夢さんでした。

今回の宙組若手3人もスターさんになる事間違いなしの存在感でした。ダンスも多いし、美味しい役どころです。特に台詞・ダンスともに和希そらさんがキレが良くて素敵でした。

それに引き換え、この主人公ニコライは、無垢な世間知らずの貴族の坊ちゃんで、しどころの無い役です。トップスターが既に経験豊富で、立っているだけで、軍服姿がカッコいい人だけができる役です。初演の真琴つばささんも今回の真風涼帆さんもスタイル良くて、ため息が出るような少尉さんでした。

真風さんは真琴さんよりさらにツンデレ系というか王子様じゃない系だと思うのですが、とても可愛いく演じておられました。初々しさも演じられないと、トップスターはだめなのでしょう。真風さんは、歌が上手になられて良かったです。

このお芝居で必見なのは、やはり2番手のプガチョフの役です。豪快で面白いです。初演の紫吹淳さんはこの役がお気に入りだったそうです。今回の愛月ひかるさんも柄にあった役どころで男くさくて大変良かったです。

ヒロインは何でも上手で可憐な星風まどかさんにぴったりだったと思います。

ショーは中村先生と私は相性が良くないのかもしれませんが、なんか物足りない感じがしました。宙組で何度も上演されている出し物で改作されているのでしょうが、なんか散漫な感じです。メッセージ性は結構あり、festa(お祭り)の祈り、愛、平和というところなのはわかるのですが。トップスターの真風さんが、最初、暴力的な悪者で、平和的な良い人になっていくダンスは面白かったです。真風さんのために作られたショーじゃないから仕方がないのですが、魅力をもっと引き出す場面がほしかったです。黒燕尾の男役さん総踊りは、組の半分の数しかいないのに、大変迫力あって良かったですが、最後のデュエット・ダンスがひどかった。これは、ダンサーのせいなのか・・・いえ、やはり振付がまずいのでしょう。リフトもいまいちでした。

4月の宙組公演は、真風さんにぴったりであろう、『オーシャンズ11』なので、楽しみにしておきます。

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