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『スタートアップ:夢の扉』

とてもいいドラマでした。若者の夢とやる気と才能と葛藤、家族内の確執も交えて、それぞれの要素がほっこりと描かれ、良い意味で伝統的韓ドラの展開(生き別れになった姉妹が争うなど)にならなくて、面白かったです。

スタートアップ起業という言葉は、アメリカからやってきて、定着しました。先進国では資本主義が行き詰り、夢と世の中のために会社を始める若者が増えました。 大変だとは思うけど素晴らしい事です。

それにしても、ちょっとこのお話は予定調和というか、うまく描きすぎではあるのですが、それでも、みんなが苦労して会社を軌道に乗せていく様子が、昔からある成功物語以上にスリリングなのは、IT企業という世界が、着想と技術の進歩と大きな投資が動くところだからなのではないでしょうか。

韓ドラでもIT企業が舞台のドラマはいくつかありましたが、これは歴史に残る素敵なドラマだと思います。

レビューサイトを見ると、主人公たちに共感できないなどの批判もけっこうありましたが、私はそこまで違和感を感じませんでした。ナム・ジュヒョク君は人気が無かったともいわれていましたが、私はこういう理系のコミュニケーションべたの男子ばかりに囲まれていますので、すごく理解できて、愛らしく感じました。ペ・スジちゃんも人気が無かったというのに、びっくり。高卒で能力があまり無い設定なのに、CEOは無理とか悲壮感が無いとか、厳しい意見が多いようですが、私は、スジちゃんが今までやってきた役で一番好きかもしれません。


それでも、とにかく素晴らしかったキャストは、キム・ソノです。韓国でも2番手男子として最高などの評価があったそうですが、その通りですね。脚本のパク・ヘリョンは、『ドリーム・ハイ』でも『君の声が聞こえる』でも、『あなたが眠っている間に』でも2番手さんたちがかっこよかったのですが、どうやら、2番手男子を輝かせるのが上手なようです。宝塚に来てほしいですね。


2番手男子といっても、全くヒロインを勝ち取る可能性が無い設定ではなく、子役時代のエピソードを見ると十分ヒロインに選ばれるチャンスがあるのです。それがこのお話の面白いところだと思いました。

というわけで、8.5点にします。


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