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『ロースクール』

このドラマは、今年度ベスト3に入ると思います。これからどういうドラマが出てくるかわかりませんけど。

キム・ミョンミンさん、だ~い好きな俳優さんです。久しぶりの登場ですね。


JTBC局の全く中だるみが無いプロットがしっかりしたドラマ。『法廷プリンス~イ判サ判』と同じ脚本家、ソ・インさんは、法曹界に詳しいのでしょう。日本ではNetflixで見られます。JTBC局って、SKYキャッスルやシシュポスのようなスケールの大きいドラマから、大ヒット作品『梨泰院クラス』やト・ボンスンみたいな展開の読めない面白いラブコメまで幅広くいいドラマを扱っていますね。まだ設立10年のすごいケーブル局です。


さて、このドラマ『ロースクール』のすごいところは、最初に謎として提示される殺人事件が、名門大学の法学大学院の模擬裁判中に起こるというハデなおぜん立てで始まり、有名な教授が被疑者になるのだけど、学生たちも殺人犯人である可能性が出てきて・・・・とミステリとして、次々違う事件とも絡み合ってきて息もつかせず面白いというだけではないという所です。


ざっくり言うと、日本の『教場』のドラマと同じで、先生(キム・ミョンミンです)がすごく怖くて厳しいけれど実は学生の事をすごく考えてくれている。そして、核になってくるスタディー・グループの学生たちがみなそれぞれ、深刻な問題を抱えているところが似ています。そして、起こってくる事件とその裁判を通じて、自分なりの気づきや成長があるという・・・教場と同じで、適性の問題が出てきて、優秀でも法曹に向いていなくて、怖い先生たちに出て行けと言われる場面もあります。

そして、もう一つ秀逸なのが、裁判員裁判も含めて、法廷シーンの面白さです。韓国ドラマは、法廷物が結構多いような気もしますが、このドラマは、型破りかもとは思いますが、かなり面白いです。

ヒロインのリュ・ヘヨンは、『応答せよ1988』のクールなお姉さんで注目され、『ウンジュの部屋』というヒーリング系作品でヒロインをつとめた人ですが、ウンジュの時より数倍きれいになっています。整形ではなく、お手入れとメイクが良かったような感じ・・・


後は、スタディグループでのキーパーソンは、キム・ボム。『花より男子』の西門くん以来、あたり役が少なかったとは思うのですが(『パダム・パダム』の天使や『その冬、風が吹く』もまあまあ良かったですけど)、この作品が間違いなく彼の代表作の一つと言われると思います。ノーズシャドウ、アイシャドウが濃くて、こういうメイクの登場人物は真犯人だったり、病気だったりするので、どういう意図かなあと最後まで見ていました。ネタバレはしませんが・・・


 とにかく、一気見したのが良かったとは思いますが、法律用語などが飛び交って脳に良い刺激も与えます(笑)「法とは正義」なのか、法律を拡大解釈したり、裏からとらえるという事の是非など、韓国の今までの主人公側が(検察でも弁護側でも)最後にスカッとする法廷物というジャンルを一歩超越したように思います。

 他の感想サイトに「ヴィンチェンツォや最近の作品はロースクールも含め自分のうらみの復讐としての行動が多い」と書いてありましたが、私憤からの行動というのは確かに美しくない場合や、アブナイ場合がありますが、自分の因縁が絡んでる方がドラマは絶対面白いので、しょうがないのではと思いました。

 


ということで、9.5点です。(10点じゃないのは、ラブラインに関する不満です)

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