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『偶然見つけたハル』

非常に斬新な切り口のドラマでした。ある日、ヒロインがこの世界は少女漫画の中だと気づき、しかも自分はエキストラだと知ってショックを受け・・・・という所から始まる予想不可能なウェブ漫画が原作なのですが、ファンタジー(少女漫画らしい学園もの)とリアル(漫画のキャラではなく自我を取り戻している時間)が繰り返され、昔ながらのフィクションとリアルのはざまというような世界を想起させます。


ヒロインは、『スカイキャッスル』のとんでもない女子高生で一躍有名になったキム・ヘユン。あまり可愛いとは思えませんが、コミカルな演技がすごくうまいです。ずっと継続して映画やドラマのヒロインに使われていますね。

そして、まるで花だんのF4のような美しい高校生男子たちがすばらしい!ロウン君はこれで注目されたらしいのですが、不思議なハルというセリフも少なくつかみどころの無い役をこなしています。いまやライジングスターですが。 そして、ヒロインのフィアンセのイ・ジェウク!!『還魂』その他ですっかりこちらもスターになりましたが、このドラマがきっかけだったらしいです。一番かっこよく見えた登場人物かもしれません。キム・ヨンデは、演技が下手とずっと言われ続けそうですが、このドラマではちょっと天然な漫画の主人公で、なんかキャラにとってもあっています。NHKの韓国講座のスキット(短いドラマ)に出てくれていたので、嫌わないでおこうと思っている俳優さんですが、スキットでもへたでした・・・


話がとにかく奇想天外なのですが、自我を持ってしまったキャラたちが、ページをめくる音と共にベタな少女漫画の世界を演じているのも面白いし、漫画家の意図に抵抗して、自分は自分の生き方をしたいとがんばるヒロイン達を応援したくなります。とにかく、時代という壁や偏見という壁やジェンダーや年齢の壁を越えて頑張るキャラはよくいますが、こんなに制約があって大変な人たちはいない(笑)どうやったら、この話の結末が来るのか・・・・全然予測がつかないのです。


最初は何これ?変な学園ものか・・・と思いましたが、本当に新鮮で不思議な作品でした。

8.5点にします。



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