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『椿の花咲く頃』

このドラマ、ここ何年かの地上波ドラマで最高作品じゃないですか?

今は地上波ドラマよりケーブルの方がめだった作品が多いんでしょうね。このドラマはNetflix で配信されたから、日本人も去年からたくさん見ているかもしれません。


イム・サンチュンという脚本家もヒロイン、コン・ヒョジンもいろいろと賞を取ったようです。韓国のゴールデン・グローブ賞と言われる百想芸術大賞で、『愛の不時着』、『梨泰院クラス』をおさえて大賞を勝ち取ったというのがびっくりです。


最近よくある、ジャンルのハイブリッドドラマで、ラブコメと推理サスペンスが絡めてあるのですが、その絡め具合や、両方ともクォリティが高いというところがこのドラマのすごさです。


ドラマの冒頭、シングルマザーが赤ちゃんをかかえて、港町にやってきて、スナックを開いたら・・・・とか何が面白いの、このドラマ???みたいな感じなのですが、どんどん引き込まれるストーリーになっていって、次々見たくなります。もちろん、推理部分も面白いからなのですが、コン・ヒョジンとカン・ハヌルのケミストリーが最高です。

コン・ヒョジンがかなり年上という感じには見えません。カン・ハヌルも除隊後、精悍な感じになってなかなかいいです。ピュアな警察官をコミカルにうまく演じています。


それにしても、『ありがとうございます』とか『パスタ』とか『主君の太陽』で見せた、情けない、頼りない、幸薄い女性をコン・ヒョジンはまた見せてくれました。最近の彼女の役どころは、お医者さん(『大丈夫、愛だ』)とかテレビ関係者(『プロデューサー』、『嫉妬の化身』)とか堂々とした人が多かったので、また、だめだめな役を見れて良かったです。そういうのが、すごく上手なので。


『トップスターユベク』の時も思ったのですが、いまどき、ソウルではお目にかかれない純粋なラブストーリーを展開しようと思ったら、舞台を、離島とか、北朝鮮とか、地方に移すしかないのかなあと言うことでした。コミュニティのパワー(昔なら長屋のおばちゃんたち)は、今も昔もコメディに欠かせない要素だけど、地方に行けばちゃんとあるわけですね。このドラマもそこも成功した要素の一つです。


私は9点にします。



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