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『秘密の森 2』

大ヒットドラマのシーズン2です。視聴率は韓国でとても良かったようです。

シーズン1が衝撃的(ハードボイルドな本格推理がラブラインも無くさくさく進むので)だったので、シーズン2はそこまでインパクトは無かったですが、やはり面白かったです。

本当に謎の提示、サスペンス部分(きゃーイ・ジュニョク君がたいへーーん)捜査官たちの個人的からみのバランスがすごくいいです。


冒頭、ファン・シモク検事(脳の手術のせいで喜怒哀楽の無い人)が霧の濃い海岸線を車で走っている・・・・上質のイギリス・ミステリのようですね。

チョ・スンウ、ほんとにこの役難しいと思います。今回は、興奮したり怒ったりは無いのですが、(もちろん)けっこう熱いシモクくんが見られます。


このドラマは、やはりペ・ドゥナが得しているなと思わざるをえません。清廉で熱血でかっこいいです。シーズン1よりは大人かな。

でも彼女も新しく出向している部署で楽しくない思いをしていて、やはり、組織と個人と言うこの脚本家さんの好きなテーマが根底にあります。(『ライフ』も組織と戦うお医者さんたち、かっこよかったです)


シーズン2のテーマの柱はとにかく、検察vs.警察。主人公たちは、捜査権、起訴不起訴を決定する権利、こういうところで韓国はリアルにも争っているようですが、これにまきこまれていきます。面白いです、このあたり。日本は、第一次捜査は警察と決まっている(と私達普通人は理解してますが)ので、ちょっと違いますよね。


本格推理のフーダニット(犯人がなかなかわからない筋立て)を踏襲していて、どんどん見たくなります。シーズン1の登場人物も出てきます。

主人公2人の上司たちがなかなかいいです。特に女性、チョン・ヘジン。この人は、『恋愛(検索)ワードを入力してください』で目立った活躍がありましたが、中年女性でこんなに魅力も出して、デキル女性の役をあてられるのはラッキーでしょうね。おばさんじゃなくて、あくどい感じでもなくて・・・貴重な人です。


最終段階の謎が解かれて行って、おおもとの動機部分に来るとちょっとえ~~~~??なところもあるのですが、本格推理というのは、謎とトリックと展開が面白い場合、最後の動機なんてどうでもいいときも多かったりします。。。。


権力と隠ぺいと法の順守のボーダーラインというキーワードはシーズン1と同じです。くわしいことは言わない方がいいので、ぜひご覧になってください。9点です。


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