『赤い月青い太陽』

キム・ソナ主演で、こんなに暗いドラマは他に無いのでは・・・・

過去のトラウマの影響を現在にずっしり背負っている人は、韓ドラにはよく出てくるのですが、このドラマは、そういう人ばっかり。もちろん、担当の刑事に至るまで。

キム・ソナは、過去の記憶を喪失している子供対象のカウンセラーで、精神的なゆらぎをうまく演じています。

テーマは、一貫して子供を私物化する親の問題です。

こういうドラマは苦手なのですが、それでも最後まで見て良かったと思うのは、（エンディングではなく）刑事の俳優さんたちが良かったことです。

イ・イギョンは、『検法男女』で脇役から脱して、面白い刑事を演じていましたが、このドラマではさらに飛躍したようです。やっぱり刑事の役なので、そういうイメージがついてしまいますね。

『ゴー・バック夫婦』で、大学時代に戻った時、夫の友人で髪の長い変な学生をやっていたのがすごく印象的でした。コミカルな演技は上手だと思うのですが、このドラマではかなりシリアスです。

えらくかっこいいわけではないですが、背も高いし、いい味出してます。

特筆すべきなのは、キム・ギュリちゃんだと思います。

アイドル出身だけど、すでにちょっと年を取って、顔も人工的な感じはしますが、『ハートレスシティ』の刑事役が良くて、それまでのきれいで嫌味なヒロインのライバルのイメージを払拭したのではないでしょうか。

今回の刑事はさらにパワーアップ？とにかく笑わないし、くら～～～～くて、顔に全く似合わない黒い革ジャンばかり着ているイ・イギョン君の部下。そんなに演技は上手とはいえないのかもしれないけど、この難しい役をしっかりつとめたと思います。イ・イギョン君ともいい距離感だったと思います。

サスペンスフルで、ちょっと怖い感じなので、私の好みではなかったです。7点です。