『赤い袖先』
年末のMBS演技大賞をたくさん取った大ヒットドラマ。確かに主人公たち始め、ジュノ君演じるイ・サンのおじいちゃん、英祖王や宮廷内の女官、尚宮、中宮さまたちが上手い演技で盛り上げてくれるのですが、このドラマの特徴はなんといっても、宮廷内の女はみな王様の女と言われるように、王様のご寵愛を受けるのが言ってみれば頂点というか、目標であるべきなのですが、それが生きる目標じゃない朝鮮時代のフェミニスト女官がヒロインだというところです。
そんな自我をしっかり持って自分の存在と仕事を愛しているイ・セヨン演じる女官が若きイ・サンと恋仲になった時どうするかというところが見どころでしょうか。
というわけで、はっきり言って今までの王様と女官のせつないラブストーリーとは一味違います。
イ・サンは、映画やドラマで有名なほど、王様になるまで苦労した人で、父が処刑されてしまったり
命を狙われたりしました。それも少し描かれます。
おじいちゃんの王様とも軋轢があったようなので、それも上手に描かれています。
しかし、とにかく、東宮の女官であるヒロインとのラブストーリーがメインではあるのですが、これがなかなかせつない・・・・ 別にすぐ王様が命じて側室にしちゃったらいいやん!・・・というわけでもなくて・・・・
というところで、面白いというか、若干いらいらします。
そんなわけで、伝統的な王朝ロマンを想像しない方がいいのですが、これはこれで現代的で面白いので、8点にしておきます。
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