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『青春の記録』

やはり、パク・ボゴム君は繊細な演技がうまいですね。

売れないモデル+俳優の主人公が芸能界で葛藤していくというような話は今までもあったのですが、この主人公が貧しいが故に、あるいは、貧しいにもかかわらず、家族や友人との関りを大切に、自分を失わず、なんとか誠実に生きていく・・・・

なんとなく、テーマとして地味なのですが、このドラマを面白くしているのは、脚本家の独特な会話術でしょうか。

キャラクターたちは、ある意味素直になれないくらいそれぞれの傷を抱えていて、今までのドラマなら、それでも恋愛シーンでは、響き合う、美しいセリフをやり取りしていたと思うのですが、このドラマの恋人たちは、ちょっとひねくれた物言いをして、そしてそれを楽しんでいる感じです。


実人生でこんな物言いをする息子、娘、知り合い、後輩などがいたら、しんどいなあ・・・と思うのですが、今までのドラマの主人公たちがきれいごとを言いすぎだったのかも。

ある意味、リアルなんだけど、私は、最初、ヒロインもけっこうきつい物言いなので、会話のエスプリみたいなものを追求しすぎて、聞いてて疲れるなあと思ってしまいました。

でも慣れるとけっこう面白かったです。


ヒロインのパク・ソダムちゃんは、自然体というか、自分をわかって、しっかり自分を持っている脱サラして、メークアップアーチストの修行をしている女性をうまく演じています。


この二人に、『コッパダン』でカッコよさが目立っていた、ピョン・ウソク君が絡みます。この人は、チョン・イルとかチュ・ジフンなどと似た路線なんだけど、ナイーブさもあって、なかなかいいです。事務所がいいなら、主役がもうすぐ来るでしょう。


青春のきらめきと苦さ、もう本当にそのものです。脚本家、ハ・ミョンヒさん、『愛の温度』では、いい話だけど、ちょっと辛気臭い感じだったのが、このドラマでは、ちょっとそれが切り込まれて、情感たっぷり部分をサクサク進めてます。それでも、このドラマはらはらする内容のはずなのに、ちょっとダレる部分が・・・・そう感じるのは私だけかも。


それでもボゴム君の家族のベテラン俳優さんたちも素晴らしいし、芸能界の裏側も面白いので、9点にします。


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