『本当に良い時代』
変なタイトル・・・・と思ったら、このタイトルはすごく深かった。
女性にとって本当に良い時代。人権という意味でいろんな人に良い時代。豊かになって本当に良い時代なのか。家族が崩壊し始めて、本当に良い時代なのか・・・・
いろいろ最後に考えさせられます、タイトルについても。
慶州という地方都市といってもかなり田舎な感じに描かれている、バックグラウンドで。10年以上帰っていない検事に出世した次男、イ・ソジンが大家族の家に帰ってきます。
チャグオモニ、イモ、サムチョンとかいっぱい出てくる長いホームドラマって、本当は苦手なんだけど、出演者がけっこうビッグで複雑そうな話(ちょっとサスペンス、なぞがあります)だから、見てみました。いや~正解でした。かなりはまりました。CSのKBS World で週2回のペースでしたが、さくさく見れました。
友達が、菅井きんさんと呼ぶ、ユン・ヨジョンさんが一家を支える母なのですが、この人がね~~~~~もう、とにかくキーパソンです。字も読めない田舎のおばさんなんだけど、女癖の悪いお父さんが家でしてから、大家族を切り盛りしています。今は店も持っています。
ここに菊池寛の『父帰る』みたいに父が帰って来る。
こういうストーリー、いまだにお芝居に、特に韓ドラにあるのですが、一波乱、二波乱あって、面白く描けますよね。でもそれにしても、このドラマは、この一家に母と父の愛人が長い間姉妹のように暮らしてたもんだから、父が帰ってきたら、大変。ありえないんだけど、ユン・ヨジョンさんがすごく説得力ある演技してます。
そして、この母が、みなを母性豊かに愛している母が、自己実現のために出ていこうとする・・・・これが、もうみんなに受け入れられない。面白いです。フェミニズムです。
かっこよくない、サムチュンたちもいったいどの人とペアになるのかハラハラしたり(あまり必要ないんだけど)、ハッピーエンドになりそうで、さすがに全員はそうならない。特に、障害を持っている主人公の双子の姉(キム・ジホさん、まだまだきれいです)の恋愛は難しいです。
いわゆる、次々問題が起こるホームドラマなんだけど、ちょっといろいろ深いし、家族っていいねという、今までの韓ドラより複雑で面白いです。ちょっと長いけど、おすすめドラマですから、9.5 久々につけます!