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『火の女神ジョンイ』

あまり長さを感じさせない、サクサク進む時代劇でした。

ムン・グニョンは、時代劇だと苦手感が薄れます(笑) ただ、このドラマ収録してて太ったようなのですが、最後のほう、顔がまんまるでした。彼女の場合、ほんと、丸顔で太ると鼻が陥没するような気がします。

有田焼の母と言われた、豊臣秀吉の朝鮮出兵の後、日本に連れてこられた朝鮮の官窯(王宮の陶磁器を作るところ)の陶工の話です。朝鮮で初めて王様の使う器を作った女性らしいです。

宿敵との因縁とか、少女の時の初恋が大人になっても続くとか、韓国ドラマとしてはお決まりのすじの流れなのですが、自分に振り向いてくれなくても、ずっと守り続ける(『イ・サン』でも『トンイ』でもこういう幼馴染は王宮の護衛になっていくパターン)テドという役の、キム・ボムがなかなか素敵です。

『花より男子』の頃より成長したけど、やっぱり可愛い系の顔です。

ヒロインのお相手は光海君と聞いて、え~~~~~とびっくり。死んでから名前がおくられる、王様のなになに宗(世宗とか)とか、なになに祖(正祖とか)がついてない通り、途中で廃位になった暴君と思ってたから。でもそれは、燕山君のことで、どうやら、この光海君というのはすぐれた人だったけど、陰謀で暴君とされ、廃位になったような感じ。

以前にもドラマにちらちら出てきたけど、ちらっとだから、歴史的なことを知りませんでした。

ドラマではもちろん、王様の息子の中で最も優秀な王子として描かれています。イ・サンユンは、優しそうなプリンスでなかなか良かったです。常に権力争いのターゲットでほんと、王子様ってドラマの中で気の毒です。

プリンスと庶民の陶工のラブなので、まあロマンチックではあるのですが、歴史的なことがわかっているので、きっと最後は日本に行っちゃうんだろうなと悲しいエンディングが想像できます。

この結末はドラマだから、ちょっと話が作ってあって、なかなか感動的なのです。いいエンディングだと思いました。

それにしても、『奇皇后』のヒロインもこのヒロインも外国に連行されるので、王様とラブになって、「どうか、王様、民や女が連れて行かれぬような強い国を作ってください。」って同じセリフがあります。

中国には貢物としての貢女、日本には陶工や強制連行など、北朝鮮へは拉致、など、このヒロインたちが願っても21世紀になるまで、韓国が強い先進国になるまで続いていたわけですが、平和な国というより他の国に脅かされない強い国になることが悲願だったことがよくわかります。

時代劇を見ると、高麗でも朝鮮時代でも、(もちろん日帝時代も)韓国って大変だったのだなあと思ってしまいます。

しかしながら、がんばりやさんのヒロインは競い合いをしてもいろんなアイデアで勝っていって、なかなか面白いドラマでした。夫は戦争の無い時代劇は楽しくないなどと、視聴しませんでしたが・・・・・

そんなわけで、8.5にします。

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