『抱きしめたい～ロマンスが必要３』

ロマンスが必要シリーズの第3弾。１と２がリアルできわどく30代女性の愛と仕事を描いたという評価だったらしいのですが、あまり、こういう「リアル」路線は好きじゃありません。韓ドラはあくまでゆめゆめしいのが好きです。

意外にこの3作目はファンタジーでした。私にはリアルと思えなかったですね。背景も冬で雪が降ってたりするし。

お気に入り俳優、ソンジュンくんは、えらく甘めのヨナナム（年下男子）を演じてました。ここまで癒し系の役は初めてなのでは？

韓ドラでは、初恋を追及して、あるいはこだわり、ロマンチックにその人を求めるってのが多いですが、これも幼い時お守りしてもらったお姉さんの前に男になって戻ってきたという設定。

実年齢１０歳も離れているキム・ソヨンとは、私はなかなかのカップルに見えました。もともと育ててもらったお姉さんと赤ちゃんということですごく年上とうたっているので、違和感無かったです。

こんな家事を全部やってくれて、人間らしい女性に戻してくれる理想的なヨナナムはいるはずないのだけど、３０代以上の女性に受けたのでしょうか。

よく恋愛することによって、優しい庶民的女性が愛を知らない御曹司の性格を変えていくというのがありますが、これはちょっとその反転版ですかね。

世間の荒波にもまれすぎて、愛情や共感力をすっかり失っている３０代のキム・ソヨンを感動の心や子供の時の感情を取り戻させる彼氏。「感情教育」（フローベールの小説のタイトルのようだ）っていうところですね。

ソンジュンは、個人的にはもうちょっとクールか暗い役のほうが似合っていると思います。こういうあまあまな役は、キム・スヒョンとか、イ・ジョンソクくんの路線ではないでしょうか。

でも、脇役もみんな感じが良かったし、変にあくどい人がいないし、とても楽しめました。

視聴率もロマンスシリーズで一番良かったらしいです。

８．５点にします！