『LAST』

コミカルなシーンもあるけど、基本ハードボイルドもの。

ソウル駅に集まっているホームレスに物乞いをさせて初場代を取る元締めの話。

やくざの世界に似てます。

やっぱりユン・ゲサンはいいですね。あまりドラマ出ないけど。『どなたですか？』ではかっこよかった。

しかし、あまり甘いラブラインは無し。まあ、けんかのシーンは多いです。

元締めの親分とその女とナンバーツーの三角関係あり。でも、これにユン・ゲサンは関係無し。

親分はイ・ボムスさんだけど、このナンバーツーのアジョッシはよく見る人。およそ二枚目じゃないのに、元ボクサーですごい良い役。

パク・ウォンサンといういつもは脇役の人。刑事なんかが多い。でも、『メディカル・トップチーム』でいい役の麻酔科医をやっていて、これはインパクトあった。

このドラマ、このパク・ウォンサンが主役っていってもいいくらいでした。

筋はまあ想像つく感じ。

それにしても、やくざでも王様でもそこのファーストレディに手を出すナンバーツーがいて、それの始まりはやっぱり、アーサー王とグィネヴィア王妃とサー・ランスロットでしょうかね。

親分に背を向けて逃げたい二人はいつもけっこうロマンチックでせつないですね。ただの不倫かもしれないけど。

しかしながら、このドラマの本当の（？）ヒロインは、ホームレスたちの面倒も見ている看護師のソ・イェジ。初めてのヒロイン役でしょうか。『夜警日誌』では、ヒロインの敵役で、すごくきれいだから存在感ありました。

今回ちょっとやせすぎかもしれません。

この人、『夜警日誌』でも書いたけど、美しくて、クラシカルな美人なんだけど、えらく声が低くて美人の声じゃない。

まあそういう意味で気丈な看護婦さんとかはいいんだけど、顔に似合うであろうはかなげな美人役には合わないと思います。俳優も女優も声が重要ですよね。

けんか、決闘シーンはあまり好きじゃないけど、俳優さんたちがすごく良かったからOKでした。

私はけっこう面白いドラマだと思いました。でも、上に書いた三角関係のくだりがちょっと悲しいから7点です。