『結婚契約』
すごく昭和なドラマです。
もう~~~すごくセンチメンタルで、泣いたり、考え込んだり、いわゆる昔風の辛気臭さです。
ドラマの半分は、こういうルサンチマンの場面。すごくゆっくりな展開。
戦前の母子ものにほぼ近い。
これを最後まで見れたのは、ひとえにイ・ソジンとユイちゃん他俳優さんたちが良かったから。
みんなそれぞれ演技がいいです。
とにかく展開も題材も演出も(演出がもうとにかく古臭い)びっくりするくらい古いのに、登場人物の雰囲気とか、レストランとかはすごく今風。
特にユイちゃんが子持ちのシングルマザーでしかも昔風にいろんな悲劇に合うんだけど、彼女の顔とかスタイルとかが、母子ものとえらくギャップがある。
それを救うべきイ・ソジンも彼らしくなく、けっこうだめな御曹司だったりする。
なんか、ず~~~っと違和感があるんだけれども、最後のほうは主人公二人が素敵だから、ちょっと我慢して最後まで完走した感じです。ユイちゃんは、同じ母子ものでも、『ホグの愛』みたいに強い女だと柄に合っているから、違和感無いんですけどね。今まで、表情が乏しいというかそういう表現の人かと思っていたのですが、このドラマでは本当にがんばっています。年末に演技賞とかもらうかもしれません。
タイトルに騙されて、韓ドラによくある、コミカルなタッチの御曹司が遺産のためとかに契約結婚をするとか言うのだと思うとえらい違いますから気を付けましょう。
作品としてはまれに見るひどいものなので、5点ですが、しつこいですが、主人公二人と脇役さんたち、うまかったです。