『村~アチアラの秘密』
村というもののグロテスクさは、アメリカではシャーウッド・アンダーソンが『ワインズバーグ・オハイオ』で描いていました。ヨーロッパの村にも怖い伝説や狭い環境ゆえのゆがんだストーリーがありそうです。
でも、なんか東洋の村っていうのもちょっと西洋と違うダークなホラーが生まれる土壌がありますね。
この韓ドラは、ほんと、横溝正史の世界・・・・・と思わせてけっこういろいろ現代的な問題や犯罪があったりします。
結局そんなに怖くなかったです。このドラマ。サインや神のクイズのほうがよっぽど怖かった。
謎の提示のしかたが、洗練されているというか、上手。種明かしとか犯人明かしは、そんなに大したことないという場合もありますが、ちょっとそういう感じ。驚愕の最終回!とかそういう感じじゃありません。
外国育ち(こういうヒロイン増えましたね)のムン・グニョン(ムン・グニョンが苦手でもこのドラマはいけると思います)が初回に見つけた白骨死体が、誰で、犯人は誰?なぜ・・・・・とどんどんお話しが進みます。
話の運びが面白くてよくできたサスペンスだと思います。
なんかくら~~~~い皆さんのやり取りの中で陽気で明るくがんばっているお巡りさんを演じている、ユク・ソンジェ君。アイドルにしてはうまかったです。まあ、韓国のアイドルうまい人いっぱいいますが・・・・
この子が本当にコミカルで明るい場面を担当していて、良かったです。
チャン・ヒジンが謎の人物ですが、きれいだけど、この人ふつうに怖い・・・・(笑)今見てる、『夜歩く士』でもなんかきれいすぎて怖い人。今まで見た中でも、『ビッグ』でも『いとしのソヨン』でもヒーローの元恋人って役で、きれいで、感じ悪い役専門って感じですね。このドラマではけっこう複雑な役です。
8点にしたいと思います。