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『師任堂(サイムダン)、色の日記』

なかなか重厚でロマンチックな時代劇でした。

イ・ヨンエは、貫禄があって、良妻賢母のモデルであるサイムダンにぴったり。彼女の品格がこのドラマのレベルを引き上げていたと思います。

史実とだいぶん違うのは私でもわかるので、リアリティについては賛否両論だったかもしれません。

現代のイ・ヨンエ演じる古美術専門の研究者は最初ちょこっと出てくるだけかと思ったら、完全に500年前の朝鮮時代と今のドラマがシンクロしてくるところが面白いです。

俳優さんが朝鮮時代と今では微妙に役どころが違ったり、重要な人がちょい役だったり、そういうのも「この俳優さんは現代には出てこないのかなあ。あ!出てきたー」というように楽しいです。もちろん、片方にしか出てない人もいます。ソン・スンホンは、どこ?って感じです。

ソン・スンホンのイ・ギョムは、彼の魅力がいっぱい出せる感じの役。王族だから品も要求されるけど、放浪癖があるワイルドさや絵の天才っぽいカリスマもあったり。サイムダンを一途に愛する素敵な役です。

イタリアロケがあったり、日記を解読していったり、いろいろな娯楽性を持ったドラマです。

現代では王様のような権力者はいないけど、それでも同じ人が演じる教授のように、上司ににらまれたらキャリアが終わったり、生きていけないのは朝鮮時代も今も変わりません。せつないところです。

サイムダンの子供たちもいい味だしてます。高麗紙の秘密が出てきたり、けっこう飽きさせない脚本でした。脚本家は全然知らない人。

朝鮮の自然の美しさ、芸術と政治、いろいろ感動ポイントがあったけど、やっぱり最後は感動的で美しい映像だったかなと思います。

9.5点にしたいと思います。

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