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『トンネル』

この作品は、10点つけます!(先に言ってる)

これは・・・なんか似たジャンルとして、『シグナル』を超えたと思います。(私だけかもしれませんが)

トンネルを抜けるとそこは未来だった・・・という大して大仕掛けなSFではありません。

タイムスリップものとしての過去と未来の関係とかあまりつじつまをつっこまないでください。

とにかく、主人公が刑事で、連続殺人事件の犯人を追っているというシンプルな展開。

何を言ってもネタバレになるので、すじに関してコメントできませんが、私はシグナルよりよく書けていると思います。脚本家さんは、他に代表作が無いような・・・

でも、OCNチャンネル至上最高の視聴率というのはうなずけます。

ケーブルにありがちな暗い感じもありません。主人公がチョ・ジニョクで、彼のおおらかな明るい感じとそれを活かした昔堅気の(30年前だから)あつい刑事という造形が作品全体を明るくしています。

警察の捜査が30年前とえらく違うのは、シグナルでも見られてそこも面白いですが、科学捜査は進んでいるけど、刑事の勘とか、刑事だましいとか足で捜査するとかそういうのが全く失われていて、その熱い感じを今に持ち込んでくるところが面白い。

かたや、ユン・ヒョンミンは、警察大学出で、英語もパソコンも堪能で、冷たくてコミュニケーション嫌いでトラウマを持っているという、現代の若者代表のような刑事。

この二人が「相棒」になるので、いや~~~~~~初回からすごく面白いの。

バディものは、アメリカにも日本にも映画でもドラマでもたくさんありますが、そういう系譜に並んでもいいくらい、二人のキャラや因縁が面白い。「刑事スタスキー&ハッチ」とかとか。

ヒロインは、犯罪心理学教授のイ・ユヨンという女優さん。全然知らない!他に代表作が無い謎な人。

この人がすごくくせがあって、それもなかなか良い。

とてもかわいいヒロインとはいえないので、それをマイナスと考える人は満点つけないでしょうねえ。

脇役では仲間の刑事にカン・ギヨン君。最近脇でよく出てきます。たいてい、おちゃらけなんだけど、今回チャラくないので、それが逆に新鮮。

なぜ、シグナルを超えたかと言うと、シグナルは、軸になる事件とか犯人がちょっとボケていて、いろんな事が起こるので、視聴後、メインがどんな事件だったかということが全然思い出せない感じだからです。そんなことより登場人物の過去と現在が面白いですけどね。

それにひきかえ、このドラマは中心の事件と犯人にとてもフォーカスされています。それで、16回持たせるってすごい脚本ですね。感情表現過剰みたいな部分はありますが、(韓国ドラマはまあ日本のよりそういう部分がゆったいしているから)だれるという所はありません。

とてもとても堪能しました!DVDいつもありがとうございます!

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