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『耳打ち』

このドラマは、イ・ボヨンもイ・サンユンも知らない人が見るとすごく面白いと思えたのではないでしょうか。

なんとなく欧米のドラマのような脚本です。なぜそう感じたかと言うと、対立している人どうしが法律というツールを駆使して丁々発止のやったりやられたりを繰り返すのですが、自分が優勢になった時に相手にはく台詞が、「明日が楽しみね」とか「もうあなたは終わりよ」とか優勢に立ったことをあからさまに言ってしまうのです。

これって、日本でも韓国でも現実にはちょっと珍しいのではと思います。ましてや、主人公やヒロインは、つつましくいい人である場合が多いので、すごく違和感でした。それをイ・ボヨンやイ・サンユンが毒っぽく吐くのでびっくりでした。

控えめでいい人では全然悪い人には勝てないので、もちろん主人公は強くていいのですが、このドラマの脚本はちょっと独特なものに感じました。或る意味新鮮でした。

同じ、パク・ギョンスという脚本家の『パンチ』に似た部分があります。権力欲を正当化している人達は全然生きている世界が違うというところです。

シーソーゲームのようで、いいカードが相手に渡ったり、証拠をこっちが手に入れたり、それが又無効になったりそういうのが好きな人には楽しめると思います。私もそういうのは基本的に好きなのですが。

イ・ボヨンは、ちょっと容色が衰えましたが、きりっとしていてかっこいいです。イ・サンユンも知的で大体いつもの感じです。対立する相手のパク・セヨンは、ちょっと複雑な女性を上手く演じていると思いました。たくさん、ヒロインをやって、悪役もやって風格が出てきた感じです。もう一人、クォン・ユル。この人はちょい役がすごく長かったのでしょうか。ドロドロ系ドラマに何回か出て、『もう一度ハッピーエンディング』と『キスして幽霊!』で2番手(?)を獲得した感じです。

対立している人達がみーんな同じオフィスにいるってどうなの?(しかもガラス張りで部屋が見えている)って思ったりもしましたが、そういう所もちょっとアメリカチック。

というわけで、今までの復讐ものとか、巨悪に挑戦する主人公とかとちょっと違います。

私は7点ですが、イ・サンユンのファンならもっと高い点になるでしょう。

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