『オクニョ(獄中花)』
イ・ビョンフン監督の失敗作では?『トンイ』や『チャングム』などなどが良すぎるので比べてしまいます。今一つだった『馬医』よりひどい。
もちろん、話のすじというか、オクニョというヒロインの出生の秘密と宮廷の権力争いはずっと面白く描かれるのですが、トンイ以上に、そんなところで王様に会うのかい!?みたいな無理な設定が多いです。
チン・セヨンは、殺陣もよく頑張っているし、演技の硬さもましになってはいますが、やっぱりうまいとは言えません。コ・ス君もどっちか言うとへたなので・・・・・
大問題なのは、この二人の主人公のラブラインが・・・・・・
二人とも一途なのは、当然時代劇のお約束ですけど、最後の何回かまで全然進展しないのですよね。
ちょっと面白かったのは、御庭番とか忍者みたいな王様が抱える闇の組織チェタミン(体探人)。トンイも反対勢力の組織があったけど、そういうのはお話に色を添えますね。
ほとんどの舞台が監獄だというのもユニーク。ヒロインはそこで生まれたので、オクニョと名付けられているのです。
コ・ス君は、商人になったり、両班になったり、役人になったり、ファンには面白かったかも。もっとアクションがあっても良かったかもしれません。
今回素敵だったのは若き王様。初めて大きな役だったのでは?現代劇より時代劇のほうが合いそうです。
あとは、パク・チュミさん演じるチョン・ナンジョンという大悪女。こういう人は実在したらしい。
すごくにくたらしくて、逆に面白いです。
まあ、でも大河ドラマで次が気になるようにできているのでサクサク見ましたが、振り返ってみると6点です。