『品位のある彼女』

キム・ヒソンとキム・ソナという大女優（？）がガッツリ、ダブル主演で作られたドラマ。

上流階級の人達のドロドロした部分も多くて、何これ？昼メロ？という感じのところも多いのですが、このドラマは「品位」があり、しかもキム・ソナを中心にちょっとコミカルなところもあるので、救われます。

それでも夫たちはみんな女がいて、有閑マダムは、エステにゴルフにランチ会という感じで、感情移入しにくいのですが、主役二人は、心情がたっぷり描かれ、演技もうまいので、見ごたえがあります。

特にキム・ソナは、最初すごくやぼったい（わざとですが）田舎弁まるだしのお手伝いさん（というかヘルパーさん）なのですが、後でやたらおしゃれになります。

キム・ヒソンはただただ美しくておしゃれ。ヨガやっててもおしゃれ。

ドラマが始まってすぐに未来の様子としてキム・ソナが血だらけで倒れているので、え～？最後にこのヒロインはどうなるの？死ぬの？誰かに殺されたの？とミステリー要素がつきまといます。

それにしても韓ドラに出てくるお金持ちはどうしようもない人が多すぎますね。現実でも財閥ファミリーが不祥事を起こしたり、別にドラマの中だけではないようです。

どの国のお金持ちもセレブもマスコミに取りざたされたり、不本意に扱われたり、問題が多いのはわかりますが、韓国は財閥解体が無かった分、本当にお金持ちが多いので、ドラマにもたくさん登場してしまうのですね。

別に財閥と結婚して急にセレブになった女性の問題だけではなく、人間が成功したり結婚したりして富を得て、そんなものが無かった自分とお金で飾り立てた生活の今の自分とどちらが本物かとか、どうなりたいかとか、本当の自分（なんてものはどこにもないのだけど）ってなんだっけとか、そういうことを考えるのは人間の永遠のテーマかもしれません。

このドラマ、韓国ではすごく視聴率が良かったようですが、私はあまり好きにはなれませんでした。

というわけで、7点です。