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『ディア・マイ・フレンズ』

なぜ、このドラマの老人たちは皆賢者なのでしょう。

暴言をはいたり、お互いを傷つけたり、子供に執着したり、間違いを続けながらも、きっちり大切なところで、素晴らしい選択をする。

なんで?高校も行っていない70代のおばあちゃん、夫にずっとDVを受けて来て、今はそのぼけた夫を世話しているおばあちゃん、みんなとにかく、人生が重い、重い。

でもドラマは意外と重くない。それもこのおばあちゃんたちが明るくしようとしているから。

前向きとかそんなすごくない。自然体に人生を楽しむ。それってすごく難しいはずなのに。

なぜ、こんな賢いの?それは、ドラマを見ているとわかりますが、友達がいるから。

最後はやっぱり家族だね・・・というのも理解できます。でも最後は子どもじゃなくて友達だよね。というのもありだとこのドラマを見ていて思います。

ストーリーは、母と子の微妙な関係とか、長年の恨みとか、偉そうでけちな夫にある日愛想をつかして別居する妻に驚くおじいちゃんとか、ありそうな展開ではあるのだけど、そういう人達の群像劇で、そしてそれを小説にしていく子供のコ・ヒョンジョンという設定がなかなかいいと思いました。

この脚本家は、国民的脚本家、ノ・ヒギョンさん。まあ、ちょっと違うけど橋田寿賀子さんって感じで、使う女優さんにお気に入りがいるようですね。チョ・インソンも大好きなんでしょう。まあ、誰でも好きでしょうけど(笑)チョ・インソンは、『その冬、風が吹く』でも『大丈夫、愛だ』でもかっこいい役でした。

この脚本家さん、コ・ドゥシムさんが好きなんだろうなあと思います。『花よりも美しく』は名作だし、コ・ドゥシムさんじゃないとなりたたないドラマでした。

もちろん、韓ドラDVDでお世話になっているお友達が、「韓国の菅井きんさん」と呼ぶ、ユン・ヨジョンさん始め、他のおばあちゃんも素晴らしい女優さん達ばっかりで、演技もすごいです。でもすごいと感じさせない、力の抜けた演技で、見ごたえありました。

9点にしたいと思います。

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