『スケッチ~神が予告した未来』
カン・ヒョンソンという大してビッグな脚本家じゃない人の脚本なのでしょうけど、すごく良くできている面白いサスペンスです。
未来に起こることを鉛筆画のスケッチで書いてしまう女性刑事がヒロイン。
主人公の野郎系ちょいコミカルな刑事をRain(ピ)が演じていて、この人にあまりにもはまっている役です。
対する、ライバルのイ・ドンゴン。と言えば、エリート検事かなと思ったら、そこまで筋肉は無いけどランボーみたいな特殊部隊の軍人のアクション系無表情男。びっくりです。イ・ドンゴンのこんな役は映画ではよくあるのかもしれないけど、ドラマでは優等生系しか見てないので。
この二人がガッツリお芝居をして、戦っていると重厚です。
JTBCというケーブルの放送局は中央日報が母体で、1980年に廃局させられたのが復活したという事なので何か骨太な感じがします。でもこのドラマは政治性は薄いです。
純粋にドキドキわくわくのサスペンスです。
日本語のタイトルが余計な情報と言うか、神が予告しているのに、それを未然に防ごうとする人間の挑戦ってどうなのかというメッセージがあるのかと見てしまいます。
根本の問題のおおもとは、ちょっと???な部分もありますが、謎につぐ謎や、登場人物たちがそれぞれ抱えている問題にも切り込んでいくしよくできていて、全体のテイストは、ケーブルテレビの犯罪ノワール風です。画面も暗い。
ヒロインの刑事は、『ミッシング・ナイン』でいい味を出していた、イ・ソンビン。多様な役ができそうなタイプです。
そんな感じで、8点にします。