『恋の記憶は24時間~マソンの喜び』
原題は、主人公マソンとヒロイン、キップムの名前を取って、マソンのキップム、それを漢字で書くと魔性の喜びとなって、エッチな感じでちょっと面白い。
日本題は面白くもなんともないですが、どういうストーリーなのかすぐわかりますね。
チェ・ジニョクさまは、夜寝てしまうと記憶が無くなってしまうという事故の後遺症を持つお医者さんで病院の経営者。認知症などを患った人達のホームを作ろうとしています。
ヒロインは、元アイドルスターで今は落ちぶれている。最初の設定も面白いのだけど、過去にさかのぼって、この二人が出会った中国、海南島のロケがすごくいいです。美しいけど、ちょっと香港とかそういう中国のダウンタウンの混雑した怪しさみたいな感じもあって、情緒たっぷり。
この二人は身長差がすごくありますが、二人ともシリアスな感じも笑顔もすごく良かったです。
チェ・ジニョクさまは、ビジュアルはとにかく申し分ないのですが、記憶障害を抱えていてちょっと偏屈になりがちなお坊ちゃまという側面とヒロインを思い出そうとする情熱的なところを併せ持つ演技が本当に良かったです。
ヒロインのソン・ハユンは、『ファントム』『リセット』のけっこう目立つ脇役以来見てなかったのですが、こんなに存在感ある女優さんだったのですね。かわいい上に演技がうまいと私は思います。
50回目のファーストキスとか、古くは、心の旅路のように視聴者はわかっているのに、主人公が相手を思い出さないのは、いい意味のイライラドキドキで、脚本が良ければ最後にほっとして、見ている方は幸せになりますが、下手だとイライラして、そして幸せになれない上手くない描かれ方だとがっかりしますね。
これは、なかなか良かったと思います。
2番手さんたちのカップルも面白くて楽しめました。
そんなわけで、8.5点にします。