top of page

『コッパダン』


コッパダンとは、花婆党と書く、結婚の仲人コンサルタント。仲人を媒婆(めっぱ)というのだけど、字が表すように女性の仕事なので、ドラマもリアルは一切追及していない。それでも身分違いや、最下層の人の苦しみなどは出てきますが・・・

原作小説を書いた作家さんが、脚本も担当しているらしいです。


荒唐無稽だからこそ、最初にコッパダンのリーダーに結婚を仲介してくれと頼んできた、ソ・ジフン君が結婚式でいなくなってしまう。その理由がすごい!というか、面白い展開に!

ソ・ジフン君は、年齢より若く見えるタイプだと思いますが、高校生役を何回かやった後『ケリョン仙女伝』でいきなり2番手というかほぼ主役に。線が細くて優しそうなんだけど、今回は結構難しいと思われる役どころを説得力ある演技を見せています。


このドラマは、写真を見ると、若者の群像劇なのだなと思わせその通りなのだけど、それぞれキャラが立っていて(この表現ももはや古いですね)運命も絡んできて脚本も面白いし、若い俳優さんたちは演技も上手なのです。ソ・ジフン君に求婚されて逃げられるヒロインは、『君はロボット』のコン・スンヨン。元気で素朴な娘をがんばってやっています。

成長したなあと思ったのは、主役のキム・ミンジェ君。この子はいいと思ったことが無かったのですが、今回素敵に見せてくれています。2度目の二十歳のチェ・ジウの息子とかトッケビの王様とかいい役ばっかりもらっているわりに、魅力に乏しいなと思っていました。

『浪漫ドクター・キム・サブ』の看護師さんあたりから、えらく上手ではないけど、メインキャストに入ってくるタイプかもと思わせる感じがありました。今回、品のある若様なのだけど、親に反抗して結婚仲介人をやっているという、見た目優男だけど、一本筋の通ったしゃっきりした男をちゃんと演じています・・・が、ちょっとラブラブ場面がうまくないかも・・・主役をはるには、やっぱり、そこのところは肝心ですね。


コッパダンの一人、情報収集担当で妓楼に入り浸っている色男、ピョン・ウソク君は、次世代スターというか、すでにヒット作ばっかりに出演しています。ちょっと影があったり、ツンデレだったり、そういう雰囲気のある役にぴったり。いつか主役が回ってくるかもしれません。


このドラマで一番話題になったのは、もう一人のコッパダンメンバー、自分もお化粧していて、おしゃれで、メイク衣装担当のパク・ジフン君。歌手だけど、子役だったらしく、難しい役をさらっと演じてます。おちゃらけて、ちょっとおねえっぽい感じもうまいんだけど、最後の方で明かされていく彼の過去にまつわる展開でのお芝居がかなり良かったです。


ライトな若者中心の時代劇とはいえ、なかなかお話が面白かったです。

8点です。

Comments


​Recent post

bottom of page