『フォレスト』

このドラマ、視聴率がまあまあというかあまり良くなくて評価は賛否両論だったらしいのですが、私は、結論から言うと面白かったです。いいドラマだと思いました。

「森」というタイトル通り、環境保全とか、伝統的なあやしい、秘密めいた森のイメージも含め、まあまあ想像通りの展開。子供の時の記憶を失っている主人公、トラウマのある女医のヒロイン、という今までのありがちなキャラだけど、そこに１１９航空救助隊（ヘリの山岳救助隊）が絡み、山奥同居になり、森林開発が絡み、そして、25年前の真実と、とんでもないたくらみと・・・・

という具合に、悪く言うと要素が多すぎなのです。

が、私はそこが面白くて飽きさせないと思いました。特に要素が多すぎて言いたいことがずれちゃったとか、なぜそういう方向に行くの？などという疑問は無かったです。

投資会社の本部長、パク・ヘジンとチョ・ボアちゃんのケミはすごく良かったです。この2人苦手だったのですが、このドラマで好印象になりました。チョ・ボアちゃんは、『イケメンバンド』の時、ものすごく下手くそに見えたのですが、その次の『馬医』で、未亡人でひっそり家の中に耐えているという、しどころの無い役をこなし、その後意地悪な2番手もやったりして、徐々にうまくなった気がします。パク・ヘジンは、若くて主役級になって、なんか微妙なスターのイメージだったのですが、イケメンで繊細なところと、鍛え上げた肉体でのアクションという両面性があるのですね。

2番手カップルは個性的でした。今まで変わった脇役の多かった、チョン・ヨンジェちゃん。このドラマでも強烈な役です。そして、2番手君のノ・グァンシク君。どこから出てきたのでしょうか・・・けっこう年もくっているような・・・DJ兼プロデューサーとして活動してきたと書いてありました。演技が初めてという感じはしますが、体当たり演技だし、濃い顔のイケメンです。

よくあるラブコメのお約束や、昔の記憶をたどる展開もあるのですが、それ以上のスピーディな筋運びでなかなかいいと思いました。8.5点です。