『大丈夫じゃない大人たち』

この日本語タイトルは、ありそうな陳腐な感じですが、原題も「狂っていなければ」という日本語タイトルとしては落ち着かない感じのものです。狂っていなければこんな事やってられん・・・というニュアンスですね。

この話は、ちょっと大きめの企業に勤めている（勤めていた）人なら、もう身につまされっぱなしになるドラマです。自分のいる事業部が無くなったり、今までやっていたことと全く違う希望しない部署に行かされたり、締切のために死にそうになったり、非情な事をやらされたり。

主人公たちは、「大人たち」なのですが、男性主人公は、『検法男女』のチョン・ジェヨンで、ヒロインは、ムン・ソリ。　ムン・ソリは、『太王四神記』でなんか印象が悪くてそれ以来変な役しか見たことなかったので、見たくない女優さんのリストに入ってましたが、もう、もう、この作品で見直しました。というか、やっぱり大女優なのかも？？と思ってしまいました。面白いし、綺麗だし、うまいです。人事部のチーム長というストレス満載の役どころです。

ムン・ソリの元夫は、性格悪いエリートのイ・サンヨプ。え？？年の差がありすぎじゃない？と最初思いましたが、まあ違和感は無かったです。イ・サンヨプは、こういう役が多いような・・・

とにかくヤングな俳優さんはほとんどいないですが、皆うまい人ばかり。特にチョン・ジェヨンの同期や少し先輩は、もう早期退職を促される年齢の人ばっかりですが、それぞれ会社に貢献してきた部長とかチーム長のおじさんたちで演技が素敵、私の好きなアン・ネサンさんも出てます。おっちゃん俳優さんで好きなのは、コミカルなキム・ウォネさんと、アン・ネサンとこのドラマの主人公チョン・ジェヨンです。

チョン・ジェヨンは主役級の俳優さんですが、ドラマは少ないですね。遅咲きですが、『トン・マッコルへようこそ』を始めいい映画に出ておられますね。

というわけで、大作ではありませんが、すごく評判が良かったドラマなのはうなずけます。

8.5点にします。