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『模範タクシー』

とっても、ものすごく、アジュアジュ面白くて痛快なドラマでした。このドラマも今年の3位以内に入るでしょう。イ・ジェフンは、また当たり役を見つけたようです。キム・ドギ大尉(でタクシーの運転手)は、シグナルを超えたかもしれません。


途中でもめた脚本家が他の人に代わったと思えないほど、よくできた脚本でした。

もともとのウェブ漫画がすごく面白いのでしょう。

これまでの、詐欺師の集団とか、復讐請負のグループとか事件を次々請け負う話の中で一番構成や流れが上手に練り上げられていたように思います。 この手のクライムすれすれサスペンスは、事件が次次起こるので、刑事ものと同様に、一つの事件が解決すると中だるみに陥るのですが、このドラマはそれがありません。 もともと、検察にも目を付けられているし、アブナイ橋を渡りつつ、自分たちも被害者なので、それぞれトラウマをかかえつつ、仕事を請け負っているので、「物語」が途絶えることがないのです。緊張感の持続のさせ方に本当に感心しました。


最初のタイトルのクレジットの部分や、暗いバットマンみたいなアジトの感じは、ケーブル局の番組みたいな雰囲気なのですが、3大ネットワークのSBSの週末のドラマで、視聴率もかなり良かったようです。韓国の人も、実際の事件を彷彿とさせるパワハラや連続殺人の未解決事件を扱ってくれて、痛快さを感じたようです。しかし、日本の仕置き人みたいな人たちではありません。復讐するとかこらしめるということは、どういうことなのか、反省させるとか教化させるということはそもそもできるのか、又人に復讐するためには、「自分の立ち位置がどうあらねばならないのか」など、けっこうシビアな話にぐっと入り込んでいきます。

ただの漫画の実写ドラマではないということですね。

毎回、ぐっと「ささる」台詞が最後に画面に出てきて、これが又良かったです。


女ボスみたいなきれいな(?)熟女が出てくるのですが、歌手でミュージカル女優らしく見たことのない人で、ジャズを歌う場面があって、すごく上手かったです。


韓国ドラマは衰退して、これからは中国ドラマの時代かしらんと思っていましたが、ウェブ漫画や外国のストーリーやらいろいろ素材を見つけてくるのがうまい韓ドラは、まだまだ王者の座を譲らないなと思いました。さすがです!  9.5点にします。




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