『美しい世界』/『凍てついた愛』
これ、原題です。アルムダウン・セサン。 冒頭、中学生が校舎の屋上から飛び降りる。事故か?自殺か?殺人か?最後までミステリーは続きます。こんなので、何が美しい世界なの?両親は自殺であれば、なぜ??という動機、それ以外であれば、誰が一緒に屋上にいたの?という疑問をひたすら追っていきます。
当たり前ですね。
かなり極端な行動をとる人もいますが、大体、どの人物(ほとんど親ですが)も理解できる行動をします。
そして、親と子供という近くて遠い存在の関係、子供の人生によって、変わっていく親、成長する親いろいろです。
SKYキャッスルもそうですが、親というものを理解できるのは、子供じゃなくて、他の親という場合が多いのですね。
ママ友というのは、少し、群れているお母さんたちを揶揄している感じもありますが、とても大事な人間関係です。「ママ」ではない立場の老人たちや、男や、若者には絶対理解できない楽しさや悩みを共有する場なので。
美しい世界は人間であればこそ感じることができる「善」なのですが、これが、なかなか大変な世の中に住んでいると経験しにくい世界なのですよね。それをあますところなく描いてくれます。
いろいろな立場の人が「人間らしく」行動して、面白いです。身につまされたり、感動したりします。
それにしても、中学生のナム・ダルム君、素晴らしい子役です。子役時代も時代劇などかわいかったけど、ティーンエイジャー役で今光をはなってますね。『ここに来て抱きしめて』などもうまかったです。
オ・マンソクさんのキャラの扱いがえ????という感じなので、満点にはなりませんが、9・5点にします。
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