『花様年華』

BTSのアルバムタイトルでもよく知られるようになったフレーズらしいですが、「人生の中でもっとも美しく輝く時」という意味らしいです。

大人のラブストーリーですが、3分の1は、大学時代の美しかったり苦かったりした思い出です。大学時代のジニョン君たちのカップルも可愛くて、いじらしくて、ひたむきでとてもいい感じです。

まだ学生運動が残っているような、ポケベル世代で、その頃アツく大義で動いていた学生たちは大人になってどうなったかという所も見どころです。

イ・ボヨンさん、貫禄出てきましたが、役どころが、学生時代の清廉潔白を今でも貫いていて地味なので、清く美しい感じです。ユ・ジテも相変わらず包容力いっぱいの素敵な中年男性で、2人はとてもいいケミだと思いました。

全体的なストーリーはどこかで見たような展開ではあるのですが、ヒロインの強さや親子関係が新しい切り口だったりして、全体的にとてもいい作品だと思いました。

特に学生運動世代、または私達のように学生運動に遅れてきた世代（大学生たちはなんでこんなに怒ってるんだろう？？って中学生で思ってたような）は、タテカン（立て看板）があるキャンパスなんかも覚えていますから、その雰囲気や仲間たちの絆なども想像がつきます。イ・ボヨンの大学生時代を演じた、チョン・ソニちゃんは、映画界の人ですが、『ボーイフレンド』にも出てきたらしいです。あまり覚えてないのですが・・・

次々見たくなるし、応援したくなるし、いい意味でシンプルなドラマですが、大人は大学時代を思い出したり若い時の恋を思い出したりできる、破綻の無い素敵な作品です。9点にします。