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『優雅な一族』

財閥一族の跡目争い、愛憎なんて、どの国のドラマでもくさるほど数がありそうだけど、特に韓国は多いですよね。

財閥解体という歴史が無いから、とんでもないお金持ちの財閥が日本やアメリカより多いし、ただのお金持ちじゃなくて、「財閥」という何やら由緒正しいところが面白いですね。


このドラマも婚外子と何人かの嫁、愛人の争いとか、普通ならあまり見たくないドラマなのですが、なんとなく趣が違って、そして見ていくうちにとても面白くなっていって、最後まで楽しく見られました。

主人公は、もちろん最初のうちは「かわいそー」な感じなのですが、イム・スヒョンちゃん演じる娘はとてもポジティブで元気で、生意気でなんか面白いのです。

彼女は、ぱっと見、演じる役が限られてそうなのですが、『私のIDはカンナム美人』で演技派な事も証明しましたし、このまま大女優になっていきそうです。


このよくあるお家騒動の核は、こわい継母でもなく、情けない女好きのお父さんでもなく、TOPという組織だというところもこのドラマのちょっと斬新なところ。そして、そのTOPのトップ、ペ・ジョンオクさん演じるハン常務がこわーい!ペ・ジョンオクさん、最近コワイ悪役が増えたような・・・

ある意味、この人が主役です。ドラマの最後のシーンを見てもちょっとそういう演出なのかなあと思いました。番組とセル・ビデオのタイトル画像でも、一族全員が映っているものと主人公二人と、ペ・ジョンオクさんが真ん中のこの写真があるのです。


イム・スヒョンちゃんの相手役の弁護士は、イ・ジャンウ君。イ・ジャンウ君は、ちょっと大根系なのですが、お茶の間ホームドラマには合っているようですね。屈折していても不思議ではないこの弁護士くんを彼が演じていて、なんかすがすがしく感じてそれもいいのかなと思えます。


このドラマが秀逸なのは、主人公たちの行動の大前提、目標であることがらをうまく推理仕立てにしているところ。

いわゆる、推理小説の「フーダニット」(犯人が誰かなかなかわからない)形式をうまく使って最後まで飽きさせず謎を作っていっている所です。

最近、ラブコメでも、サクセスストーリーでも何でもうまい推理仕立てが組み込まれていますね。そういうのが今韓国で人気なのでしょうか・・・


というわけで、8点にします。


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